働いてきた会社での仕事内容について、あなたはどのような流れで説明していますか?
- 仕事内容を説明する
- 自身が大事にしていることを説明する
- 結果を説明する
このような流れで説明すること自体は、間違っていないと思います。が!その内容は「面接する側の担当者がほしい情報なのか」を考えたことありますか?
企業側が面接で確認したい事とは?
企業は永続的に「社会に貢献しながら利益を生み出していくこと」が求められます。極端な言い方ですが「あなたを採用して利益があがりますか?」または間接的にも貢献度が高いかで判断します。
企業側は「あなたが活躍してくれるかどうか」これが知りたいのです。企業側に成長したい意欲をアピールする方がいますが、そもそも企業は学校ではないので気をつけましょう。

活躍できるかのポイントは「再現性」
面接をしていて感じるのが、アピール方法を勘違いしていて損していることです。
あなたが成し遂げてきた実績をアピール、実績について「私だから成し遂げられた」という過程をアピールする。
あなたの実績は、とても素晴らしい事です。アピールするべきです。ですが、在籍していた会社で実績がでたからといって、転職先でも実績がでる保証はありますか?保証は言い過ぎですが、赤の他人に対して、あなたが活躍できる見込みを説明するには「再現性」が重要です。
採用担当者の思いとしては、
- あなたがおこなってきた仕事でいい結果が出たように、再現して活躍してほしい
- お客様を喜ばすことを再現できるのであれば、顧客満足度が高まり業績にも繋がっていく
会社は属人的(スーパーマンしかできないようなこと)ではなく、あなたの手腕を、自分以外の人に誰にでもできるような仕組みにしたいと考えています。結果、組織の生産性は何倍にも高くなり成長するからです。


再現性ある仕事を説明するには?
「再現性」について考えていきながら、あなたの仕事での再現性をどのように見つけるかを説明していきます。まずは、あなたが以下のような状況になったと仮定して想像してみましょう!
(例)あなたは、勤続15年の人事部責任者。最終面接で内定を出すか否かの判断する立場です。
社内の実情は全て把握しており、以下のようなポイントも感覚で把握していて、あなたが採用した人は皆活躍中。
・どのような人が会社に合うのか(カルチャーフィット)
・どのようなスキルや経験をもった人が活躍するのか(スキルフィット)
- 最終面接で、あなた以外の人に内定を出す役割を託すことになった場合、どのように「感覚」を伝授しますか?
-
まずは、あなたの頭の中で考えていることを可視化できるように、書き出してみましょう!
頭の中で考えていることを可視化するコツ
言うのは簡単だけど、いざ頭の中を整理して可視化しろ!と言われても難しいですよね。可視化する際に、2つのポイントがありますので、参考にしましょう!
【単純化】結果を出す方法を「もっと簡単に、もっとシンプルに」できないか考える。
【標準化】仕事の手順(=マニュアル)をつくりましょう。
※複雑な場合は、分業する前提で、標準化の作業を複数に切り分けて考えてみてください。
マニュアルは無機質なものと感じられることもありますが、実際に使う側からすれば、とてもありがたく大切です。先ほどの、採用担当の役割を引き継ぐ話であれば、例えば以下のような最終アクションが考えられます。
- 「カルチャーフィット」「スキルフィット」の項目を洗い出して点数シートを作成
- 点数の基準を明確するマニュアルを作成
- 最終面接担当を3名に増やし、1番高い評価と低い評価より、平均値をだして合格基準かを判断
- 他には、診断ツール導入を検討してみる 等
こちらはあくまでも例えなので、そんな簡単ではない!というご意見はご了承ください。


日頃からの意識が大事!
再現性ある仕事は、日頃から意識していくことが重要です。
- あなたが仕事をしていて「成功した・失敗してしまった」その原因はなにか?
- あなたがいなくても、同様な高いパフォーマンスをあげる状態にするには、どのようにすればよいのか?
仕事内容の大きさは関係ないです。再現性ある仕組みをどのように考えて、実践してきたのかです!
是非面接の際は「再現性」をアピールしてみてください。
面接で落ちてしまったら
誰もが面接で1度は落ちる経験をしたことがあるでしょう。不採用通知やお祈りの連絡がきたら、誰だって落ち込みます。ですが悲観する必要はありません。面接手法自体が、精度も妥当性も低いシステムであることは、科学的に証明されているからです。
- 面接で上手く話せなかった
- キャリアビジョンがない
- 自分の強みや弱みがわからない
これらは面接の合否には関係のない要素です。残念ながら面接担当にも良し悪しがあります。ダメな面接担当への対処法は以下記事よりご覧ください。

- 企業はあなたが活躍できるかが知りたい
- 活躍できるかを見極めるポイントは「再現性」
- スーパーマンひとりよりも、組織の生産性が何倍にも高まる方が価値が大きい
- 「単純化・標準化」から考えていけば、あなたの再現性ある仕事を可視化できる