面接のはじめに自己紹介から入るケースは多いでしょう。皆さんはどのような自己紹介をしていますでしょうか。自己紹介の内容を見誤ると、面接の流れが変わってしまうので注意が必要です。
自己紹介とは
面接は大きくわけて「自分がどのような人なのか」と「どのような仕事を経験してきたのか」に集約されます。自己紹介では、あなたはどこの誰で何をやっている人なのかにポイントを絞って伝えていきましょう。
とっかかりの提示
複数の会社や仕事を経験している方も多いでしょう。当然自己紹介時に全て話すことは出来ません。限られた面接時間の中で、面接担当から「どんなことを聞いてほしいのか?」のとっかかりを提示するのが自己紹介です。まずはあなたの強みをアピールできる土俵にすることが重要です。
あなたがアピールしたい強みは、いつどのような仕事内容だったのかを整理しておきましょう。
趣味嗜好は必要ない
基本的に趣味嗜好については話さなくてOKです。交流会ではありません。面接担当はあなたの「能力・性格・価値観・志向」を短い面接時間の中で、できるだけ具体的に知ることが目的だからです。


アピールする話は長期的に取り組んできたこと
企業は永続的に「社会に貢献しながら利益を生み出していくこと」が求められます。短距離走ではなくて、ゴールがない長距離走です。企業側は、できるだけ長く会社で活躍し続けてもらえる人材を採用したいと考えています。
面接は実績を披露する場ではありません。面接担当側からすれば、短期的な武勇伝はラッキーパンチ的だったととらえるので、アピールには繋がりにくいでしょう。
長期間続けたこと=再現性が高い
企業は短期的な高い成果よりも、たとえ小さい成果でも長期的に取り組んできたことを評価する傾向があります。前述で説明したように、ゴールがない長距離走です。短期間しか走れない人材よりも、長距離が走れてパフォーマンスを出し続ける人材を探しています。
長期間続けたこと、それが成果に繋がり発揮できた力は、あなたに根付いているものでしょう。そのような経験を通して得たスキルや思考は「再現性が高い」能力です。企業側が募集する職種で求める素養と、あなたの再現性ある能力がマッチすれば、内定に向けた可能性は格段に大きくなることでしょう。


地味な小さいことでもいい
誰もが華やかなトップ営業マンではありません。「自分には何もない・・・」と過小評価しないようにしましょう。地味でも小さいことでも、会社に貢献してきたことがあるはずです。例えば「入社して現在に至る5年間で有給を除いて、一度も会社を休んだり遅刻をしたことはない」というのも立派なアピール内容です。社風や求められる素養が「規律を守る」ことなどを重視する場合、プラスになるのは間違いないでしょう。
成功よりも失敗をアピール
多くの方は成功した話をしたがりますが、成功した話よりも苦労した失敗したエピソードの方が好まれます。考えてみてください。仕事で成功し続ける人なんていません。仕事において、失敗すること上手くいかないことの方が圧倒的に多いです。
どのような環境で、どのような課題があり、どのような対策案を考えて、どのように実行して、どのような苦労があり、どのような成果がでたのか。というプロセスが1番聞きたい内容で重要だからです。
前述で説明した「続けてきたこと」で結果的に上手くいっていなかったとしても、改善し続けたことであれば十分に価値が大きいことです。自身のアピール事項から失敗談をはじめから除外しないようにしましょう。
自分ひとり努力エピソードは避ける
当たり前ですが、会社での仕事はひとりでおこなっていくものではありません。あなたひとりの努力エピソードをアピールされても、評価できることは忍耐強いや継続力が高いくらいでしょう。評価しないわけではないですが、会社はチームプレーが基本です。所属する部署の人たちや関係各位と上手くコミュニケーションがとれない人なのか?という懸念を面接担当が抱いてしまうことは、マイナスなアピールです。
自分ひとり努力エピソードは避けましょう。ひとりでも他人と関わる内容を考えていきましょう。
- 面接担当から「どんなことを聞いてほしいのか?」のとっかかりを提示するのが自己紹介
- アピールする話は長期的に取り組んできたこと
- 長期間続けたこと、それが成果に繋がり発揮できた力は、あなたに根付いているもの
- 自身のアピール事項から失敗談をはじめから除外しない
- 自分ひとり努力エピソードは避ける